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2016年 05月 31日
クールで温かい声が好きだ。 たとえば若い頃の山根基世のナレーション。 一見クールな響きだが、聴いててジワッと温かさが心に滲みてくる。 アン・バートンの声もそうで、初めて聴いた時は硬質でちょっと冷たい声だなと思ったが、慣れてくるとそうでもなく、やがて温かさが静かに伝わってくる。そして少し鼻にかかった所が大人の女のかわいらしさに思えてく。 こういう声質の歌手は案外いそうで実はいない。 アン・バートンのアルバムでは「Blue Burton」も「Ballads & Burton」も「雨の日と月曜日は」も好きだが、一番好きなのは「By Myself Alone」だ。 このアルバムは彼女の2回目の来日コンサート時(結局、計4回来日した)に日本のジャズメンとスタジオ録音したものだが、いつもは静かに唱い、あまりスイングしないアン・バートンが、日本のジャズ特有の(少し歌謡曲がかった)メロディアスな演奏に乗ってスイングし、聴き易く、かつ味のある一期一会のアルバムとなっている。 特に私が好きなのはタイトル曲の「By myself alone」で、わずか2分にも満たない演奏なのにアン・バートンの魅力が凝縮され、聴き終わった後いつもはかない気持ちになり、もう一度聴きたくなる。 「Birthday song」も彼女ならではの温かさが伝わってくる。「Let me love you」「That old feeling」はよくスイングし、特に後者の宮沢昭の唱うテナーサックスは絶品。「Love is a necessary evil」はミステリアス。「May I come in」「Oh, my what a shame」もアン・バートンならではのしっとりした情感が味わえる。 ヨーロッパ(オランダ)の歌手だからか、アメリカの、特に黒人歌手のような強烈な個性やスイング感はないが、そこが逆に良くて、疲れた夜に帰って来て聴くと、聴き終わる頃には癒されている。 録音も秀抜。日本のエンジニア技術の高さを感じる。 ジャケットもちょっと変わっていて、黄色いレモンに黄色いストローが3本刺さっている。そして、その先から雫が垂れ下がっている。 これがピアノトリオのアルバムだったら納得だが、本編はヴォーカルとピアノ、ベース、ドラムにギター、テナーの6人編成だ。(正確にはピアノは2人の交代だから全部で7人) ???だ。 だが、一度見たら忘れられないジャケット・デザインだ。 私の隠れた愛聴盤だ。 かずま
by odyssey-of-iska
| 2016-05-31 15:52
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