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2014年 09月 06日
リード・マイルスのジャケット・デザインはブルーノート時代が有名だが、それ以前のプレスティッジ時代の方が私はずっと好きだ。 ブルーノート時代はどこか型にはまり過ぎてる感じがするが、プレスティッジ時代はいろんなことを試して、そのどれもが楽しい。 1枚挙げろと言われれば、レッド・ガーランドの「Groovy」を挙げる。 この壁にチョークでイタズラ書きしたような自由な表現は後のバスキアのグラフィティと共通するニューヨーク独特の感覚だ。それをそのままJazzのレコード・ジャケットにするのだから本当に「Groovy」で、イカしてる。 じゃ、これはジャケットしか良くないのかというと大間違いで、これと「A Garland of Red」('56)は私の大のお気に入りのガーランドのアルバムだ。そして「At the Prelude」('59)「Red Garland' Piano」('56、'57)がそれに続く。 (もっとも、ガーランドのスインギーで美しいピアノはマイルスやコルトレーンの初期のアルバムでも聴ける。特にマイルスの「Milestones」に入っている「Billy Boy」は快演だ) マイルスはガーランドに「アーマッド・ジャマルのようにピアノを弾け」と言ったと言われるが、じゃ、ガーランドの演奏はジャマルの真似かというと、答えはノーだ。 カクテルタッチの煌びやかと間の取り方は似ているが、それもガーランド調と呼べる程オリジナルな域に達しているし、それ以外の快調なテンポになるとガーランドの圧勝だ。 「Groovy」で言うと「Will you still be mine?」「What can I say, dear」、「A Garland of Red」で言うと「A foggy day」「Making Whoopee」「September in the rain」だ。 また、ガーランドはガーランド節というか、かわいいタッチとブロックコードを活かした独特の演奏をし、結構コブシもある。(ガーランドは元々はボクサーだったので拳の方は凄い!もちろん、違うコブシの話だが・・・) 特にマイルスのアルバムでは、頭にいきなり一発かまして、その演奏を忘れられないものにした名演がたくさんある。 「Bye Bye Blackbird」「My Funny Valentine」「If I were a bell」「It never entered my mind」など数え出したらキリがない。 ガーランドはその後のウィントン・ケリーやマッコイ・タイナー、ハービー・ハンコックら多くのピアニストのバラード・プレイやブロックコードの使い方に影響を与えた。(日本では山本剛がそうで、彼には「レッド・ガーデニア」というタイトルのアルバムもある) その割には過小評価されてて、とても残念だ。 私は夜寛ぎたい時や事務所でパーティーを開く時は、だいたいガーランドのアルバムから始める。 「C Jam Blues」や「A foggy day」が掛かるだけで、もう、その世界へ入ってしまう。 William 'Red' Garland。 麻薬のように素敵なピアニストだ。 かずま
by odyssey-of-iska
| 2014-09-06 21:51
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